謝辞
本書の制作にあたり、株式会社竹中工務店、一般社団法人清交社、株式会社クラブコスメチックス、野村建設工業株式会社、スタヂオ106(中嶋亨)、大阪市立住まいのミュージアムの皆様から深いご理解と多大なるご協力を賜りました。また、図版提供等ご協力をいただきましたすべての皆様に心より感謝申し上げます。
編集後記
2016(平成 28)年に橋本啓子社長、橋爪紳也先生から堂島ビルヂングの100周年記念社史の編集を依頼された時、恥ずかしながら堂島ビルヂングが大大阪時代から現在まで、大阪の街や人々に及ぼした多大なる影響をほとんど知りませんでした。2017(平成 29)年から3年かけて調査と制作をする中で、まさに「大大阪」のど真ん中に立ち、当時、活躍した主要な人物がすべて関わっていると言えるほどの歴史を知り本当に驚きました。
堂島ビルヂングの物語は、大大阪時代から現在までの大阪の歴史を克明に刻み、象徴的に表しています。この誇るべき建物の物語を編纂できたことは大変光栄なことでした。まだまだ多くの物語が隠れており、これからも続いていきます。ここから先は株式会社堂島ビルヂングの皆様をはじめ、テナントの皆様、読者の皆様とともに紡いでいければと願っております。
三木学
名称 | 堂島ビルヂング |
所在地 | 大阪市北区西天満2丁目6番8号 |
竣工 | 1923(大正12)年6月1日、開業7月 |
構造・規模 | 鉄筋コンクリート造/地上9階・地下1階 |
設計・施工 | 合名会社竹中工務店(現・株式会社竹中工務店) |
改修 | 野村建設工業株式会社 |
敷地面積 | 2,491.20㎡ |
延床面積 | 19,732.30㎡ |
賃貸面積 | 14,765.68㎡ |
エレベーター | 乗用4基(15人乗・1,000kg ) 貨物用1基(1,000kg) |
空調 | 個別空調冷暖フリー方式(24時間対応) |
水道 | 加圧給水ポンプ方式 |
受動設備 | 6.6KV 本線予備線受電方式 |
電気容量 | 50VA/㎡(コンセント) |
警備 | 24時間有人警備 |
床仕上 | OAフロア |
ホーム
口絵 | 堂島ビルヂングの100年に寄せて | 堂島ビルヂングの遠望
序章|橋本喜造と橋本汽船
橋本家と橋本喜造 | 神戸への移転と橋本汽船の創業 | 戦前の堂島ビルヂング
第1章|大大阪時代
堂島ビルヂングの計画 | 堂島ビルヂングの敷地 | 株式会社堂島ビルヂングの設立 | 設計 | 施工・設備 | 株式會社堂島ビルヂング建築槪要 | 平面図 | 館内風景
館外風景 | 店舗・貸事務所概要 | 堂ビルホテル | 堂ビルホテルの刊行物 | 堂ビル女学院 | 堂ビル女学院アルバム | 竹中工務店 | 中山太陽堂・中山文化研究所
プラトン社 | 清交社 | 大阪ビルディング協会 | 大大阪の都市計画と堂島ビルヂング | 雲仙観光ホテル | 昭和の改修前の堂島ビルヂング
第2章|昭和の改修時代
戦後の混乱期から復興へ | 橋本昭一と戦後の堂島ビルヂング | 昭和の改修 | 戦後の堂島ビルヂング回顧録
第3章|平成の改修時代
阪神・淡路大震災と平成の改修 | 平成の改修後の堂島ビルヂング | 堂島ビルヂングの現在と未来